現在、投資用不動産マーケットはリーマンショック前と同様の高値圏内にあります。
買取業者による再販(つまり業者のマージンがたっぷり上乗せされている)物件を除き、十分な利回りを確保できるような物件は殆ど無い状況です。
しかも、日本銀行のマイナス金利政策の導入により、ますます大量のお金が不動産投資へ向かっています。
ただでさえ物件が無い中、いくらお金があっても実際に投資を実行するのは簡単なことではありません。
ところが、ややもすると「物件を買うこと」が目的化し、保有期間中の収支や将来の売却価格の見通しについて鉛筆を舐めてしまいがちです。
そうなるとまさに「鹿を逐う者は山を見ず」であり、本末転倒です。
「買えないのではなく、買わないのです」
…強がりでもなんでもなく、ヒートアップする市場の中で冷静さを保つことが、今最も大事なことではないでしょうか。